平成30年度9月一般質問

 

 

 

 

上田市議会だより 第69号(平成30年9月定例会/平成30年11月1日発行)より

[主題]市政について

○議長(小林隆利君) 次に、質問第6号、市政について、齊藤加代美議員の質問を許します。齊藤加代美議員。 〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) 通告に伴い、4件の質問をさせていただきます。
このたび議員職をいただき、先ほどの井澤議員と同様、初夏から鳥取県の境港市、そして島根県の海士町、静岡県の藤枝市、三島市など多くの先進地の視察をさせていただきました。その共通点としては、核となるブラ

 

ンド、特色を確立し、そしてオンリーワンを目指す、その取り組みは、市長、そして町長をリーダーとしてかじ取りをし、庁内横断的に選択と集中、そしてその実現に向けてチームとして生き生きと取り組んでおられ、大変活力と刺激をいただきました。
では、上田市は。上田市は、気候に大変恵まれた風土があり、たくさんの豊かな資源、農産物、そして先人たちが伝えてくれた工芸品などがあります。昨日、商工観光部長の答弁でもあった、地域資源の掘り起こしと磨き上げ、その言葉に大変共感し、今あるものをブラッシュアップして、そこにそれぞれの民のアイデアを載せ、新たなブランドを創出できる豊かな人材と物がある。まだまだ可能性の深いオンリーワンを目指せる地域だと信じております。その後方支援ができる上田市ブランディング支援事業補助金についてお伺いします。
今回、最初に疑問に思ったのは、6月の産業水道委員会の傍聴の際、平成29年度の予算補正で700万円近い補正額減となっていました。実績を調べてみると、予算額1,000万円に対して、採択実績が5件、669万6,000円の申請があり、そのうち実施額が320万8,000円と、採択額の47%の利用にしかとどまっていなかった。理由は何だろうと、大変疑問に思いました。また、ほかの工業振興事業補助金も補正額減となっており、これだけの民を支援でき、上田のブランド力を向上、創出できるすばらしい補助金制度なのに、なぜ使われないのか。告知が弱いのか、申請が複雑なのか、疑問は重なるばかりでした。
担当者からお話を聞くと、昨年度の新設の補助金であり、実際のところ、半年ほどしか実施期間がなかったため、募集から採択、実施まで時間的な問題が大きかったと。それは大変理解いたしました。
短期間の中でも、昨日、斉藤達也議員が柳町の魅力の創出でおっしゃった柳町に次々と飾られた農民美術のこっぱ人形の愛らしい店看板、そして6次産業のヒット商品が生まれたことは大変すばらしく、評価いたします。
今年度採択された方からも、大変深掘りした積極的な意見が届き、4月に開催した上田市総合戦略推進協議会では前向きな議論があったと、委員の方からお聞きいたしました。大変注目されている制度です。民間の方たちは、補助金を最大限に利用して、次のステップを目指す。皆さん、真剣です。可能性があるものを、とことん協働で開発していく。上田市側の覚悟、意気込みを確認したいと思い、質問とさせていただきました。
それでは、信州上田ブランドのブランディングにつながるものとして、採択の際の判断基準は何でしょうか。そして、採択の基準として事業の収益性や継続性、顧客ターゲットの明確さなど挙げられていますが、審査を行う際、マーケティングやブランディングに関する専門家は参加していらっしゃいますか。また、その顧客ターゲットの基準はどのようにお考えですか。審査の内容や結果は公開していますか。
また、補助対象者は広範囲にわたっていますが、どのような方法で周知を行っていますか。この事業としては、新たな商品を発掘することを目的としているのか、それとも現に知名度のある商品等の魅力を高めることを目的としているのか。
以上まとめて質問として、お伺いいたします。

○副議長(土屋勝浩君) 大矢商工観光部長。
〔商工観光部長 大矢 義博君登壇〕

◎商工観光部長(大矢義博君) 上田市ブランディング支援事業について、幾つか質問をいただきました。
まず初めに、信州上田ブランドのブランディングにつながるものとして、採択する際の判断基準についてでございます。ブランディング支援事業につきましては、中小企業者等が地域資源等を活用して付加価値の高い商品開発、改良及び販路開拓を行うことで、消費者や観光客の印象に残る持続可能な地場産品等を生み出すことや、6次産業化や農商工連携等による信州上田のブランド化を図る取り組みに対して、地方創生推進交付金を活用して補助を行うものであります。
また、事業を導入した狙いといたしましては、大河ドラマ「真田丸」で向上した知名度を生かし、国内外にPRできる発信力の高い特産品、サービス、イベント等のブランドづくりを促進することや、中小企業者の皆様の商品展開等における品質に加えた消費者の支持を得るためのデザインやストーリー性、効果的な情報発信等を支援することにあります。
補助金を採択する際の判断基準でございますが、事業内容が信州上田ブランドの創出や上田市全体のイメージ向上につながるか、上田市の地域資源を活用しているか、6次産業化または農商工連携を促進させるものか、販路等の出口戦略があるかなどが基準となります。また、補助申請者の事業の目標、内容、予算等が具体的かつ明確であるか。加えて、事業の確実性、収益性、継続性、ストーリーが明確で、顧客に対する訴求力があるかなどを総合的に勘案し、評価しております。
次に、審査の際の専門家の参加、顧客ターゲットの基準、審査の結果の公開についてでございます。補助金の審査は、商工課、政策企画課、農産物マーケティング推進室、信州上田観光協会、上田商工会議所で構成した審査会で実施しておりまして、メンバーには、マーケティングやブランディングの専門家である中小企業診断士や経営指導員、1級販売士の資格を持つ市の職員、土産物や観光客の消費動向に詳しい旅行会社のOB等が含まれておりまして、さまざまな視点から適正に審査を行っております。ターゲットにつきましては、それぞれ開発する商品等によりターゲットが異なってくるため、統一的な基準はなく、誰に何を伝えるかを明確にし、市場調査や顧客動向を踏まえた商品開発により自社ブランドとして確立していただく必要があります。
審査の結果につきましては、申請事業者に対しまして補助金交付決定通知を送付するとともに、不採択あるいは対象経費が一部認められなかった場合は、その内容について、申請者の方に口頭で説明をさせていただいているところでございます。
今後、ブランディング支援事業を活用して開発された商品については、プレス等発表の機会を設けたり、上田市観光会館等で展示販売できるインセンティブを付与するなど、市民、観光客に広く知っていただく機会について検討してまいりたいと考えております。
次に、事業の周知方法、あるいは既存商品、あるいは新たな商品を対象にしているのかということについてでございます。事業の周知の方法につきましては、市のホームページへの掲載のほか、商工課からメールマガジンにご登録いただいている個人や事業者、約1,500件以上に情報提供しております。また、上田市中小企業支援のしおりを金融機関へ配布し、事業者への周知をお願いしているほか、上田商工会議所で開催している補助金説明会や地酒、みそ、上田紬、農民美術等の各組合に直接説明に伺うなど、幅広い周知に努めております。
本事業は、信州上田ブランドの創出、強化のための商品等の開発または既存商品の改良を目的としておりまして、新たにゼロから開発を行う新商品を発掘することだけではなく、例えば既存商品の味やパッケージ等のデザイン、プロモーション等、そういった点のブラッシュアップを図ることで商品の魅力を向上させ、販路が拡大していく場合も対象としておりまして、補助要件を満たしていれば、新たなものか、既存のものかについて問うことはございません。
以上でございます。

○副議長(土屋勝浩君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) 答弁をいただきました。
この補助金の申請者は大変底辺が広く、NPO法人でも申請できます。アイデアは宝であり、そこに資金的なものがあれば、あっと驚く商品が生まれると信じています。
続いて、次の質問です。横断的な庁内連携、専門家の導入により、より顧客に共感できるヒット商品が生まれる、売れる、そしてその後の展望的な雇用にもつながると思っています。申請があったアイデアを担当部局だけではなく、横断的な庁内連携で検討することで、官民協働によるブランド化を目指すことはできないでしょうか。
申請を行う際、市のアドバイスや、ほかの助成金と組み合わせの指導、事業採択後の専門家等によるフォローアップは導入できないでしょうか。
また、今年度の補助金の申請状況はどうでしょうか。この事業評価と今後の展開はどのように考えているか、見解をお伺いいたします。

○副議長(土屋勝浩君) 大矢商工観光部長。
〔商工観光部長 大矢 義博君登壇〕

◎商工観光部長(大矢義博君) 庁内連携や、ほかの補助金との組み合わせ、専門家によるフォローアップについてご質問をいただきました。
商品のブランディングは、商品コンセプトの設定、開発から、広告宣伝、販売促進、顧客とのコミュニケーションに至るまで、より高いレベルのノウハウが必要なことから、専門的なアドバイスが必要な場合もございます。このため、申請があったアイデアについては、申請時に事業がうまく進められるよう庁内連携でアドバイスするとともに、補助対象には外部専門家への相談経費も含んでいることから、必要に応じて民間アドバイザーの活用について助言してまいります。また、状況に応じて、販路開拓等各種補助金の効果的な活用促進や補助対象年度以降のフォローアップにも努めてまいりたいと考えております。
次に、今年度の補助金の申請状況と今後の展開についてでございます。今年度の補助金申請の状況につきましては、現在までの採択件数は5件でございまして、今後、申請の提出が見込まれるものが4件ほどございます。前年度は、地方創生推進交付金の採択が6月であったことから、年度当初からの応募ができなかったこともあり、件数が少なかった状況にありますが、昨年度から引き続きご利用いただいている事業者の方も含め、件数は昨年度より多くなる見込みでございます。
開発された商品の中には、テレビ番組等で紹介されるなど反響を受けてヒットしている商品もございまして、本事業を活用して本当にありがたかったという声もいただいております。今後につきましても、より多くの事業者の皆様に利用を検討いただけるように一層の周知に努め、上田ブランドの創出を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。

○副議長(土屋勝浩君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) ご答弁をいただきました。
補助金金額を最大限に活用するよう注視してまいり、今後の展開について大変期待しています。
続いて、事業者への支援体制と官民一体となった信州上田ブランドの創出について伺います。事業者が国の支援体制を利用する際に市として支援する体制は構築されているでしょうか。信州上田ブランドの創出に向けた市の体制や今後の取り組みはどうでしょうか。
また、日本商工会議所が主催する地域力活用新事業全国展開プロジェクト等におけるマッチングや連携はできませんか。
以上2点、お伺いいたします。

○副議長(土屋勝浩君) 大矢商工観光部長。
〔商工観光部長 大矢 義博君登壇〕

◎商工観光部長(大矢義博君) 事業者への支援体制と官民一体となった信州上田ブランドの創出についてご質問をいただきました。
まず、国の支援制度を利用する際などの市の支援体制についてでございます。事業者から6次産業化や農商工連携等国の認定取得や支援策を活用したいという相談がある場合には、商工課、農産物マーケティング推進室等で連携して支援をしております。こういった中で、中小企業基盤整備機構等の専門機関を紹介し、相談内容に応じて専門家が企業の新商品、新サービスの開発に関する事業計画策定のノウハウの提供を行い、商品開発等のアドバイスをしております。また、展示会や商談会の開催、販路開拓に対する事業の構想段階から事業化まで一貫した支援を行っております。
続きまして、日本商工会議所が主催する地域力活用新事業全国展開プロジェクト等との連携についてでございます。地域力活用新事業全国展開プロジェクトは、地域の商工団体を中心として小規模事業者が共同で取り組む地域資源を活用した特産品や観光資源の開発、販路開拓などを総合的に支援するものでございます。市内では、上田商工会議所がJAや生産農家と連携する中で、「真田REDアップルパイ」として商品開発を行い、地域の名産品を目指して6次産業化に取り組んでいるところであります。市といたしましても、信州上田ならではの商品をより多く展開できるように、商工団体との連携を促進しながら、この国の事業の活用促進に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。

○副議長(土屋勝浩君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) ご答弁をいただきました。
ぜひ愛される、私たちに自慢できる商品開発、お願いしたいと思います。
それでは、次の質問に移ります。平成30年8月25日零時に、30年間の料金徴収期間を経て、平井寺トンネルが無料となりました。この記念すべき日は、夜中にもかかわらず大勢の方に見守られ、最後にトンネルに有料で入る方、最初に無料で通過を待つ方など、皆さんの悲願の無料化であったことが現場で実感いたしました。
その喜びの反面、特に塩田、古安曽地区県道主要地方道上田丸子線沿線の交通量が増加し、危険性が高まる心配、今でも大変渋滞する赤坂上でのますますの渋滞の悪化、丸子温泉郷へのトンネル出口、荻窪信号の渋滞など、無料化に伴い市民の不安の声が次々と聞こえています。
それにあわせて、2年後は三才山トンネルの無料化に伴い、国道254号線のスクールバスも利用する生活道路への危険性が大変高くなると、地域住民は不安を募らせています。
そこで、関係する沿線道路は県の管理となり、現在、交通量調査を行っていることは存じ上げております。どうか市民の声をよりスピーディーに反映され、市民に寄り添った安心の暮らしを提供できるよう、現在の状況と今後の安全対策について見解をお伺いいたします。

○副議長(土屋勝浩君) 翠川都市建設部長。
〔都市建設部長 翠川 潔君登壇〕

◎都市建設部長(翠川潔君) 平井寺トンネルと三才山トンネルの無料化に伴う安全対策についてご質問をいただきました。
去る8月25日、議員各位を初め多くの皆様のご尽力によりまして、新上田市発足以来の悲願でありました平井寺トンネルの無料化を迎えることができました。この場をおかりいたしまして、関係された全ての皆様に厚く御礼を申し上げます。
平井寺トンネルの無料化からこれまでの間、特に目立った混乱、事故等は報告されておりませんが、平井寺トンネルを通る主要地方道上田丸子線の交通量は増加しているものと見ております。実際の交通量につきましては、県が行う今後の交通量調査によって明らかになるところですが、新たな交通の流れの中で、議員ご指摘のとおり今までにない渋滞や危険が発生する可能性がございます。
無料化前に行った対応といたしましては、県の管理する主要地方道上田丸子線と、これに接続する市の管理する神畑下之郷線におきまして、合計約1キロメートルに及ぶ舗装改良を行いまして、沿線への振動、騒音防止などの環境整備と、東塩田小学校周辺の路面標示による注意喚起など安全対策が実施されたところでございます。
今後、交通量の増加が予想される路線といたしましては、県管理の主要地方道上田丸子線、これを東西に結ぶ主要地方道別所丸子線、市管理の神畑下之郷線などの幹線道路が挙げられますが、狭隘な区間や見通しの悪い箇所、交差点などの安全を確保していく必要があると考えておりまして、関係自治会からのご要望やご意見をお聞きしながら、県と連携し、安全対策について検討してまいりたいと考えております。
また、三才山トンネルの国道254号は、幅員が狭く、カーブが多い上に大型車両の通行量も多いことから、沿線の6自治会による「東内・西内地区の安心安全環境を守る会」とともに安全対策を検討し、バイパス整備について、県に強く要望してまいりました。現在、平井・荻窪・和子の3地区においてバイパス整備を進めていただいておりますが、早期完成により沿線の安全確保を図るべく、今後も県及び関係自治会などのご協力をいただきながら、2020年夏ごろに予定される三才山トンネルの無料化に向け、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。

○副議長(土屋勝浩君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) ご答弁をいただきました。
このように平井寺トンネルの無料化に伴い、当市の資源財産である温泉地、丸子温泉郷や別所温泉へのアクセスも大変よくなりました。特に丸子温泉郷については、2年後、三才山トンネルの無料化に伴い、松本へも手軽に行き来できるようになる反面、通過点になってしまうというおそれもあるのではと大変危惧しております。今こそ、2年後に向けて、今ある魅力をもっと地域の方々と連携し、丸子温泉郷の特色を打ち出し、立ち寄っていただくための魅力を発信することが急務だと考えています。
昨日、金井議員の温泉の活性化について、温泉は効能や温泉地の特色を生かせる稼げる観光資源だと回答をいただきました。大変共感いたします。丸子温泉郷については、62年前、厚生省から、自然豊かで、良質にすぐれ、湧出量が豊富であることで、大変早い時期に国民保養温泉地として認められた市の有名な財産であります。湯治保養地として古くから親しまれており、団体保養利用者を中心とした平成5年の年間70万人から、現在は半減の利用者となり、立ち行かない旅館が閉めてしまう事態が続いているのも現実です。
そこで、温泉地の元気を取り戻そうと頑張っている地元の活動があります。霊泉寺温泉では森林づくり、クリーンフェスタなど、自然の保全をともに協働しながら地域の活性化を図り、ありのままの霊泉寺を楽しんでほしいと活発的な取り組みがされています。
鹿教湯温泉では、若い世代の方が積極的に魅力あるイベントを手づくりで開催し、誘客を図っています。
また、40年以上続く朝の健康体操が文殊堂の境内で継続的に開催され、昨年、認知症予防の観点から、NHK「あさイチ」で取り上げられました。全国各地盛んなポールdeアクティブウォーキングは、温泉地初の認定コースとして、ポールdeアクティブウォーキング技術研究会から認定を受けました。温泉プールが特色を生かす鹿教湯温泉で取り組んでいる水中ポールウオーキングは、学術機関としての連携も図りつつ、ポールを使ったウオーキングは地域に根づくよう取り組んでいます。市内の高齢者の団体が多く定期的に利用する温泉利用型健康増進施設もあり、温泉、運動、保養ができる健康増進施設の視点から、現代の事実、超高齢社会、健康寿命延伸に合った健康の里として取り組みがされております。まさしく健康づくりと観光資源、いわゆる福祉と観光の融合が実践されている温泉地です。
最後に温泉を活用した、いわゆる健康づくりについて質問させていただきます。温泉が持つ特性を生かし、健康増進と温泉地の活性化に向けて、上田市、日本理学療法士協会、環境省により締結された温泉を生かした健康づくり協定の取り組みの状況と今後の展開についてお伺いいたします。
また、環境省では、現在のライフスタイルに合った温泉地での過ごし方とし、「新・湯治推進プラン」を推進しており、このプランの中で鹿教湯温泉は3者協定が締結したことから、温泉を生かした新しい健康づくりで、これまでと異なった国民保養地のモデルになる可能性があると大変注目されています。また、地方創生、健康幸せづくりプロジェクト事業でも上田市では採択されていますが、この協定と連携したこれからの温泉地活性化策について、どのように計画され、実施されていますか。
どうかそれらのタイミングをオンリーワンとなるチャンスを逃がさず、活性化が図れるようお願いし、見解をお伺いし、最後の質問とさせていただきます。

○副議長(土屋勝浩君) 手塚丸子地域自治センター長。
〔丸子地域自治センター長 手塚 明君登壇〕

◎丸子地域自治センター長(手塚明君) 鹿教湯温泉における「温泉を活かした健康づくりに関する協定」と、温泉活性化策についてのご質問をいただきました。
平成28年に上田市、環境省及び公益社団法人日本理学療法士協会の3者による「温泉を活かした健康づくりに関する協定」を締結し、鹿教湯温泉において住民の健康増進、温泉地の振興を目指した取り組みを行ってきているところでございます。
市の役割につきましては、この取り組みの広報、PR活動が主なものとなっておりますことから、温泉を活かした新しい健康づくりフォーラムなどの講演会を開催することにより、市民の皆様への周知、啓発に努めております。また、鹿教湯病院におきましては、この3者協定の一環として取り組んでいます宿泊型介護予防・認知症予防事業、「ものわすれドック」が行われているところでございます。さらに、地域の団体でも温泉を活用した水中ポール・ウオーキングなどの取り組みを始めるなど、住民主体の動きも出てきております。これらの取り組みは、新聞やテレビなどで全国的に報道されまして、また専門誌などでも紹介されましたことから、鹿教湯温泉のPRにつながる一定の効果があったものと捉えております。
このような温泉を生かした健康づくりを目指す取り組みにつきましては、健幸都市うえだの実現に向け、有効な取り組みであると考えられますことから、今後も広報、PR活動を積極的に行い、参加者の増加を図ってまいります。
また、これとは別に、環境省では、温泉地の持つ自然、歴史、文化などの魅力を生かしながら、現代のライフスタイルに合った温泉地の過ごし方を推奨する新・湯治推進プランを進めております。
鹿教湯温泉につきましても、このチーム新・湯治に参画し、入り込み客の多数を占める高齢者層だけでなく、新・湯治推進プランの目指す幅広い年齢層の誘客を図る取り組みを進めることとしております。
さらに、地方創生推進交付金事業として採択されまたし健康幸せづくりプロジェクト事業において、本年度に鹿教湯温泉健康の里推進事業が交付の内示を受けたところでございます。事業の概要としましては、全国の温泉地で初となるポールを使ったウオーキングの認定コースとなったことを生かした事業など、健康の里としての温泉地づくりを目的に取り組みを行う地元関係団体に対し補助金を交付し、鹿教湯温泉の活性化と誘客の推進を図るものでございます。
いずれにいたしましても、鹿教湯温泉の振興につきましては、湯治場としての歴史、温泉利用型健康増進施設など、温泉を中心とした地域資源を生かす取り組みを切れ目なく継続して行っていくことが必要であると考えているところでございます。
市といたしましても、魅力ある温泉地としての再興を目指し、旅館組合などで組織されている鹿教湯温泉100年ブランド創造プロジェクトを初めとする関係団体や地元を盛り上げようと活動している若者グループなどと連携し、幅広い年齢層から誘客が図られる、元気で楽しい温泉地を目指して取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。

平成30年6月一般質問

 

上田市議会だより第68号(平成30年6月定例会/平成30年8月1日発行より

[主題]市政について

○議長(小林隆利君) 次に、質問第6号、市政について、齊藤加代美議員の質問を許します。齊藤加代美議員。 〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) まず初めに、この議場で発言させていただけること心から感謝し、初めての一般質問とさせていただきます。
それでは、通告に伴い質問は3つ進めてまいります。まず初めに、上田市立産婦人科病院の特色についてですが、BFH「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されている県内で2カ所、それも県下初18年前、2000年に認定を受けた公立病院です。病院のホームページトップでもお母さんと赤ちゃんが母乳育児に取り組めるようスタッフがお手伝いしますとはっきりと特色が打ち出されています。
私の出産の経験を少しお話しさせてください。地域の産科医の皆様やスタッフに見守られ、第1子、第2子通常の分娩で、おかげさまで母乳育児ができました。第3子は隣接する子育て支援施設ゆりかごを利用したく、上田市立産婦人科病院の前身、旧上田市産院での出産を望み、兄弟立ち会いのもと主体的なお産を体験したのが13年前です。旧産院で体験した助産師さんが寄り添い、お産前から母乳ケア等の意識づけ、出産後の心と体のケアアドバイスが間違いなく私の育児の自信へとつながりました。母親たちはお産を契機に産科医、助産師、医療スタッフの大きな支えを得て健全な育児へと移っていきます。特に母乳育児を推進する、しかも公立の赤ちゃんに優しい病院があり、隣接に信州上田医療センターが構えていてくれることは、上田市で安心した子育てのスタートができる、このことは大きな財産であり、子育てしやすいまち、イコール安心してお産ができるまちとして上田の魅力と私は確信いたしました。現に移住定住ツアーでは上田市立産婦人科病院の見学があります。この特色がきっかけで上田への移住を決めた方もいらっしゃいます。生産年齢人口の増加、少子化対策の一助も担っているとも言えます。
しかし、近年出産の高齢化、お産のスタイルの多様化、里帰り出産の受け入れなども踏まえ、私の経験したころとは母親たちの意識が時代とともに多様化していると、このごろ子育てサークル等の参加をし深く実感をしたところであります。
こうした時代の背景も重なるのでしょうか、大変残念なことに病院の理念でもある最も大切なことである母乳率が年々低下しているとお聞きしています。今も昔も変わらず命をつなぐ大切にしてきたことを根底に、中学校への出前講座、命の授業の開催等、公立だからできることを積極的に実施し、母乳育児を推進する、その理念を長期的に次世代につなげていく努力を強く願います。
そして、この理念を地域に根づかせるためには、経験豊富な先輩ママたち、パパたち、そしておばあちゃん、おじいちゃん、まさしく土屋市長がおっしゃっている市民力、共感力をおかりして仲間づくりを積極的に進め、継続可能な理念経営を行っていただきたいと願っております。
それでは、お伺いします。BFH認定「赤ちゃんにやさしい病院」についての実践について、1つ目、母乳育児支援を特色としていますが、妊産婦への母乳育児の意識づけをどのような考えで、手段で行っていますか。また、母乳育児支援を行うことにより妊産婦の意識は母乳育児へ向かっていますか。
2つ目、母乳率などによる現状把握や検証結果を踏まえた今後の取り組み等についてはどうでしょうか。
そして、3つ目、母乳育児成功のための10カ条の中に、母乳育児のためのグループを支援し、退院する母親にこのようなグループを紹介するという一条があります。市内の母乳育児グループは機能していますか。先輩ママたちと交流できる機会の提供は積極的に行われていますか。
そして、4つ目、母乳育児を志しても母乳の出が芳しくない場合のケアはちゃんと用意されていますか。
以上4件お伺いします。

○議長(小林隆利君) 小林健康こども未来部長。
〔健康こども未来部長 小林 一彦君登壇〕

◎健康こども未来部長(小林一彦君) 上田市立産婦人科病院につきまして何点かご質問頂戴しました。
最初に、母乳育児を特色としている病院として妊婦の方への意識づけ、そして妊婦の意識が母乳育児に向かっているかのご質問でございますが、産婦人科病院は、議員のご質問にもございましたが、平成12年度にユニセフから認定を受けたBFH「赤ちゃんにやさしい病院」を基本理念とし、母乳育児を推進してまいりました。赤ちゃんに優しい病院とは、ユニセフによる母乳育児成功のための基準となる母乳育児を成功するための10カ条、これを実践する産科施設等を認定する制度でございまして、母乳育児への思いのある方、またはそうでない方も全ての母子を対象として母乳で育てることの必要性を提唱し、母乳育児に取り組めるよう支援を行う制度でございます。産婦人科病院では診療開始前のミーティングにあわせまして基準となる10カ条を全員で唱和することにより、母乳育児支援に取り組む職員の共有化を図っております。また、母乳育児支援は全スタッフが一丸となり取り組むことが不可欠でございまして、医療スタッフのみならず、産婦人科病院にかかわる全ての職員を対象として、母乳育児への意識あるいは知識向上を図るための学習会を実施しております。このように職員一人一人が母乳育児の必要性を理解し、全職員が一丸となって母乳育児推進への取り組みを進めております。
また、産婦人科病院での母乳育児推進は妊娠初期からの取り組みを開始しております。しかし、全ての妊婦の方が母乳育児に関心を示されているというわけではないため、母乳育児推進をすることが負担とならないよう、妊婦からのご要望も傾聴しながら、母乳育児のよさを伝えて少しでも母乳育児ができるように支援をすること、また母乳育児ではなくても安全で安心な出産により順調に子育てが開始できる支援に取り組むこと、これらを基本といたしまして支援に取り組んでいるところでございます。
具体的には、これらを実践するために4つの取り組みを実施しております。1つ目として、妊娠中から集団指導として母親学級への参加の呼びかけ、2つ目として、助産師外来において母乳育児への導入として乳房の手入れなどの指導、声かけ、また3つ目といたしまして、外来において出産するまで乳房の手入れができているかどうかの確認、最後に4つ目といたしまして、出産後に必要な情報は妊娠中から収集し、産後へつなげていく仕組みであります。これらを実践するに当たりまして、看護課全体で母乳育児を支援するための支援チームを編成いたしまして取り組みを進めております。
さらに、分娩を終え安堵と疲労を抱える母親の皆さんをいたわる、励ます、褒める、支える、尊敬するという意識を持ちながら母乳育児支援に取り組んでおるところでございます。
議員のご質問にもございましたが、BFHの認定を受け18年を経過いたしましたが、「赤ちゃんにやさしい病院」を基本理念としていることで産婦人科病院を分娩場所としてご選択いただける妊婦さんがおいでになること、また母乳育児支援での取り組みを切れ目なく行っていくことによりまして、母乳率も年々このところ上昇の傾向が見える状況となっております。このため、妊産婦の母乳育児に対する意識の向上も同時に図られているのではないかというふうに捉えているところでございます。
次に、母乳育児などの現状の把握、検証の結果を踏まえた今後の取り組みについてのご質問でございます。先ほど申し上げました平成12年度にBFHの認定を受けてからこの間、旧産院の存続問題、産婦人科医師の確保の状況、看護スタッフの離職など職員体制や取り巻く環境の変化によりまして母乳育児支援の取り組みが低迷し、結果として母乳率の低下を来す時期もございました。その後平成24年に上田市立産婦人科病院として移転新築をいたしまして、施設の充実や医師及び看護スタッフの確保によりまして新たな体制となりました。これを契機といたしまして、母乳育児支援の取り組みを強化するため、院内に母乳育児支援委員会を組織いたしまして、看護課を中心とした体制により母乳育児に対する調査研究の取り組みを行うことで、母乳育児率も年々向上の状況を見ております。29年度の退院時の母乳率の実績でございますが、87.0%となっております。これまでの取り組みが一定程度の成果として出ているものと受けとめております。
母乳育児は、母乳で育てることが全てではなく、母乳で育てることへの必要な知識を持ち取り組むことが「赤ちゃんにとってやさしい」という理念でありまして、このための母親や母子を取り巻く家族を含めた総合的な支援を行う取り組みとなります。
また、BFHの認定後、産婦人科病院の助産師による「命の大切さを伝える性教育」を出前講座として始めました。「命を繋ぐ、命を育む、産み育てる、それは母乳育児が原点にある」をテーマといたしまして、昨年度は市内で10の中学校に講座として実施をさせていただきました。産婦人科病院のスタッフに対しまして、この講座を聞かれた当時生徒であった方が母親となり、産婦人科病院で出産された方からは、中学生のときに参加した産婦人科病院スタッフによる講座での母乳の話を覚えている、また自分が子供を母乳で育てたので子供にも母乳で育ててほしいと思うようになったなどのお声も寄せられておるところでございます。
今後も母乳育児支援の取り組みが母乳で育てることの意味やその大切さを次世代へ紡ぐ取り組みになっていくことを期待するところでございます。
続きまして、母乳育児グループのご質問でございますが、旧産院当時出産されたお母さん方が中心となりまして設立した育児サークルは、後継者不足などから残念ながら現在は活動休止状態となっております。このような状況の中、育児サークルの再始動に向けましての取り組みといたしましては、産婦人科病院で同時期に出産された母子の集いとして、赤ちゃん同窓会を定期的に院内で開催しております。この同窓会が独自の育児サークルへと移行し、さらには出産同窓生の枠を超えまして先輩ママあるいはパパの皆さんたちを含めた新たな交流のできるサークルへ発展できるよう、継続的な開催を進めてまいりたいと考えております。
次に、母乳育児が難しい方の場合のケアについてのご質問でございますが、子育てされている方の中には時には母乳で育てることが苦痛になるといったお声をお聞きすることもございます。この一番の原因は母乳の出方が芳しくないといった母乳トラブルによるものが多く、その原因は多種多様であります。対応といたしましては、個人のトラブルを早期に発見し、助産師による母乳指導や必要に応じて医師の診断によるケアの取り組みを行っておるところでございます。また、母乳トラブルを抱えたり負担感の強いという母子の方については、看護スタッフにより母親の悩みをできるだけ負担感が少ない、そういったことが緩和されるような傾聴を行った上で、個別の対策会議により検討を行っております。
今後も退院後の支援も含めまして切れ目のない子育て支援が継続できますよう、その取り組みを進めてまいります。
以上でございます。

○議長(小林隆利君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) ご答弁いただきました。私の認識不足により母乳率が上昇していることをお聞きし、大変安心をいたしました。そして、出前講座、新規に命の授業を体験したことが自分の命を大切にできる、時を経て命をつなぐ女性である意識を育める、とても大切なことを行っていただいております。引き続き経営理念へのご努力を期待し、注視してまいりたいと思います。
次の質問に移らせていただきます。お産から切れ目のない子育て支援についての質問です。核家族化の進行、共働きの増加など子育てを取り巻く環境が大きく変化する中、妊娠期、出産直後、子育て期にわたるまでそれぞれの担当部署での対応となりますが、母親が一番安心して子育てができるためには、すき間なく切れ目のない共通な観点を持って寄り添い続けてもらえる支援体制が大切であります。この件につきましては、横断的な支援ではないと心配される市民の方の声を多くお聞きいたしました。
そこで、上田市では平成28年度から子育て世代包括支援センターとしてワンストップ相談窓口を置くひとまちげんき・健康プラザ、市内中央で機能し、母子保健コーディネーター、助産師がいてくれることを知り、先進的に支援体制が整っていることがわかりました。この制度は平成27年度秋、厚生労働省から通達があり、翌年実施され、上田はいち早く取り入れていただいていることは深く評価いたします。このように継続性を持ち、寄り添った子育て支援が既に実行されていることは、子育て世代家族にとって安心した子育てにつながるものだと信じております。あわせてこのような支援体制が整っていることももっと積極的に周知があれば、より子育て世代に安心が提供できるのではないでしょうか、と考えます。
そして、さらに望むのは、新生児訪問も実施されている中、出産の退院後できる限り早い新生児訪問の実施ができれば、一番大切な時期の産後鬱等の早期発見、予防につながり、子育てがスムーズに進むことにつながると考えます。産後の心は想像以上に不安定になっています。先日も第1子が2カ月になるママは、こんな小さな子を外に出していいのか、不安でいっぱいになりながら、葛藤しながら西部公民館のプレ親子ののびのび広場に参加しました。アパートで昼間赤ちゃんと2人のことも多く、実家も遠いことから助言者も近くにおらず、数日後の新生児訪問を心待ちにしておりました。本当に困っている人は外に出られない、迷って迷ってよっぽどの覚悟を決めないと行動に移せないのです。だからこそ玄関のドアをたたいてママの心の不安に寄り添ってほしい、新生児訪問が一日でも早く実施してほしいという願いでいっぱいです。
そこで、お産から切れ目のない子育て支援について、まず最初に産後鬱の予防、早期発見のための施策について、予防や早期発見には産後2週間目のケアが今重要とされていますが、産後2週間目のケアのための施策を実行または検討されていますか、お伺いいたします。

○議長(小林隆利君) 小林健康こども未来部長。
〔健康こども未来部長 小林 一彦君登壇〕

◎健康こども未来部長(小林一彦君) 産後2週間目のケアのための施策の実行または検討しているかのご質問でございますが、産後鬱病は、出産後の女性ホルモンの急激な変化などにより心身に大きな影響を受け、加えてなれない育児などのストレスや疲労で情緒不安定あるいは自信喪失などの心の不調が続いた状況により発症すると言われております。産婦の約10%に見られるとされておりまして、多くは産後一、二週間から数カ月ごろに発症をいたしまして、また最近の国の調査では、議員ご指摘のとおり、産後2週間をピークとした1カ月の短い期間にリスクが高まることがわかってきております。産後鬱病の対策として大事なことは、育児不安や育児疲れとして時期が来れば自然に治ると見過ごされてしまうことがありますので、専門職により早期に発見し、対応することが必要とされております。
上田市では産後全ての乳児と産婦に対し、助産師、保健師が病院から帰宅後なるべく早い時期に新生児訪問を実施しておりまして、この訪問時には専門の診断ツールといたしまして開発された「エジンバラ産後うつ病質問票」を用いまして産婦の心の状況も確認することとし、産婦の抱えていらっしゃる不安などに寄り添いながら、傾聴しながら支援を行っております。
新生児訪問でありますが、具体的には生後14日以内に出生届を出していただいた後、各保健センターで確認し、母子保健コーディネーター等から電話をさせていただいて具体的な日程打ち合わせをして訪問に至ると、こういった流れとなります。里帰り出産など実家からお戻りになれる期間が不確定な場合もありまして、延長されることの場合もあり、産婦の状況やご家庭の予定に合わせて必要なタイミングで新生児訪問をさせていただいております。
また、母親の不安感が強い等で出産後の様子により早目に新生児訪問が必要と思われる方に対しましては、医療機関から市へ直接連絡をいただくこともございます。そうした場合には、地区担当保健師、また母子保健コーディネーターが速やかに連携いたしまして、必要に応じて医療機関に出向き支援を開始することもございます。
また、通常出産後1カ月をめどに定期健診を医療機関で受けていただいておりますが、産後2週間ころのリスクが高い状況がわかってまいりましたことから、産後2週間目にも健診を行う、いわゆる産婦健康診査の導入が全国的にも始められてきております。このため、切れ目のない子育て支援の対応といたしまして、この産婦健康診査につきましては、上田市といたしましても今後前向きに導入を検討してまいりたいと考えておりますが、当面この10月から子育て支援施設ゆりかごにおいて母子保健担当と産婦人科病院とが協働いたしまして、専門職の助産師を派遣した産後ケア事業を実施することとしておりまして、関係経費を今議会に補正予算として計上させていただいておるところでございます。この産後ケア事業は、産後間もない時期に休養しながら育児支援、母乳指導などを受けられる事業でございまして、鬱傾向があると思われる産婦の方への支援事業としても位置づけられており、産科医療機関とより連携を密にいたしまして、産後鬱の方に対する支援につきましても進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(小林隆利君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) 前向きな取り組みをお聞きし安心をしました。このような施策についてぜひとも周知のほうもあわせてお願いいたしたいと思います。
続きまして、出産、子育て包括支援体制についてです。1つ目、平成28年度から子育て世代包括支援センター機能を導入していますが、これまでの運営状況をどのように自己評価していますか。
そして、2つ目、子育て世代包括支援センターはひとまちげんき・健康プラザうえだにおいて、助産師や看護師、保健師の連携とあわせ、母子保健コーディネーターを配置しワンストップで行われていますが、今後丸子、真田、武石地域においても母子保健コーディネーター等を配置し、強化、整備することはできないのでしょうか。
2点お伺いいたします。

○議長(小林隆利君) 小林健康こども未来部長。
〔健康こども未来部長 小林 一彦君登壇〕

◎健康こども未来部長(小林一彦君) 平成28年度から子育て世代包括支援の導入を行っているが、その運営状況、そして評価についてのご質問でございますが、近年の核家族化と多様な家庭及び家族の状況等によりまして、妊娠、出産、そして子育てに至るまで限られた家庭または個人が行うといった、こういった状況も見られるところでございます。安心して妊娠期から子育て期までを過ごすために、身近な地域で必要な支援を受けることができる、またその環境が必要となってきております。
こうした社会背景の中、母子保健と子育て支援は両面からおのおの多様な支援の充実にこれまでも努めてまいりましたが、必要な情報が十分に届けられていなかったり、支援に一貫性を欠いているなどの課題等のご指摘もいただいたところでございました。また、支援には多くの関係機関がかかわりますことから、関係機関の相互での情報共有や連携をいかに密にして対応していけるかが課題となっておりました。
これらの課題があることを踏まえまして、国では子育て世代包括支援センターを各市町村に設置し、妊産婦、乳幼児の状況を継続的、包括的に把握いたしまして、必要な支援の調整や関係機関と連絡調整をし、妊産婦や乳幼児等への切れ目のない支援を提供する機能として位置づけをいたしております。
市では平成27年度10月より子育て支援コーディネーターを配置し、翌平成28年度より母子保健コーディネーターを子育て・子育ち支援課と健康推進課にそれぞれ配置いたしまして、子育て支援センターや子育てひろばの巡回等による相談事業と、支援サポートや地域の情報収集の実施を子育て支援コーディネーターが、また妊娠届からの全ての妊婦の把握とアセスメント、必要により支援プランの作成等の妊婦支援の実施を母子保健コーディネーターがそれぞれ行っております。また、それらの状況を月1回の定例会議で共有し、活動において課題となったことにつきまして検討を行うこととしております。
子育て支援コーディネーターが地域で行われている民間も含めた支援情報の収集により、母子保健コーディネーターが行っております個別支援に生かすことにつながり、子育てひろばで支援を求めておいでになる母親からスムーズに保健師、助産師への支援につなげる、こういうことができるようになったものと受けとめております。引き続き情報共有と連携によりまして早期に適切な支援に結びつける取り組みを進めてまいりたい、このように考えております。
なお、さらには産後及び妊娠中からの母子の支援といたしまして、その連携強化として、産婦人科病院の職員も会議のメンバーに加わりまして検討等を行っておるところでございます。
次に、包括支援につきまして、各地域においても整備することはできないかのご質問でございますが、平成28年度よりひとまちげんき・健康プラザに子育て世代包括支援センターを設置しておりますが、この機能は市内の全域を対象にしたものでございます。母子保健コーディネーター的役割を担う保健師が各地域の保健・健康センターに配属されておりますので、定期的に会議を実施いたしまして、センターに市内全域の状況を集約いたしております。また、地域のニーズとして専門の母子保健コーディネーターが必要な際には、随時地域に赴きまして支援を行っているところでございます。子育て支援コーディネーターにおいても、市内全域の子育て支援センターや子育てひろばを巡回いたしまして、各地域の状況を把握したり、支援のサポートを実施しているところでございます。さらに、各地域の保健センターや子育て支援センターにおいても、それぞれ連携、協力体制をとりながら支援をしておるところでございます。
したがいまして、当面はこの体制を継続いたしまして、お住まいの地域によってサービスに差を来さぬように行うとともに、子育てにかかわる皆さんの不安感や心配事が解消されるよう、安心して子育てができるよう、今後とも母子保健と子育て支援の連携を密にしながら、効果的な、総合的な支援に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(小林隆利君) 齊藤加代美議員。
〔7番 齊藤 加代美君登壇〕

◆7番(齊藤加代美君) ご答弁をいただきました。引き続き強化、整備を期待いたします。
続きまして、3つ目の質問です。公共施設の利用についてです。市内には多くの公共施設や芝生公園があり、子育て世代から、そしてシニアの学習の場としてさまざまな幅広い利用があり、特に公民館などは地域特性が発揮できる市民力が結束した生きがいの場として、自由大学運動の発祥地らしい活発な利用がされていると感じております。
しかし、この3月政治活動中、こんな上田になったらいいなと多くの方のご意見をお聞きした際、若いお母さんたちが大変活躍する真田地域において、公共施設の利用を統一性を持って使わせてほしい、活躍できる場を提供、行政がもっと理解してくれたらいいなと要望がありました。その内容をお聞きすると、若い世代の方たちは今までの公共施設の利用の方法とは違った観点で新しいアイデアで利用する、いわば目的外利用に当たるものでした。その新しい利用の一例として、近年地域で開催されている手づくりマルシェ、フランス語で市場という意味があります。この上田地域でも「別所線と走ろう、歩こう」、真田地域では「さとのわマルシェ」、丸子地域では信州国際音楽村ルネッサンスなどで開催されたばかりです。それらのマルシェでは、地域で活動、活躍する女性たちの多いことに大変驚かされます。それらはいずれも施設の外の広場を使った催し物になります。
そこで、どの場所がどうやって利用できるのか、料金は幾らなのか調べてみると、このような具体的な利用に当たっては利用条件や利用料金等について条例を調べなくてはならず、なかなか見つかりにくく、積極的に公開されているものではありませんでした。また、同じ施設や敷地を利用する場合でも別に目的外利用の手続が必要な場合もあることから、利用希望者が理解するのに大変時間を要してしまったようです。
土屋市長の施政方針の1つ目のまちづくりの視点、市民が主役、市民力を高めるまちづくり、それを市民の皆様が実践していただくためには、多様化する施設利用要望に柔軟な対応が求められると考えられます。
多様化する施設利用要望対応についてのご質問です。1つ目です。今後も公共施設の中庭や芝生広場を利用してマルシェなどのイベントを開催したいといった利用要望が多くあると考えます。利用者視点に立った利用方法をもっとわかりやすく、周知方法や目的外利用についての施設間の統一的な対応が必要と考えますが、いかがですか、伺います。
そして、2つ目、文化交流施設サントミューゼの交流芝生広場は立地条件や規模から利用価値が大変高い場所であると考えますが、一般のイベント利用、販売を含む場合についてどのように考えているのか、2点お伺いいたします。
私の一般質問をこの質問を最後とさせていただきます。

○議長(小林隆利君) 山口財政部長。
〔財政部長 山口 武敏君登壇〕

◎財政部長(山口武敏君) 私からは公共施設の中庭や芝生広場について、利用方法のわかりやすい周知、また目的外利用について施設間の統一的な対応がとれないかについてご答弁申し上げます。
公共施設の中庭や芝生広場などには、貸し付けや使用のために設置されている場所とそれ以外の場所がございます。このうち貸し付けや使用のために設置されている場所につきましては、議員ご指摘のとおり、それぞれ条例に使用手続と使用料などが定められておりますが、これらの情報についてご利用の皆様のニーズを踏まえた上で利用者視点に立ったわかりやすいものとなるよう、周知方法の工夫に努めてまいります。
一方、貸し付けや使用のために設置されている場所以外の中庭や広場につきましては、行政財産の一部となっておりまして、緑地などの目的や用途、こういったものを持った場所でございます。これらの行政財産を本来の用途や目的以外で使用する場合は、行政財産の目的外使用の手続により許可を受けていただく必要がございます。この使用許可の可否につきましては、施設を所管する財産管理者が条例や規則に定められた規定に基づき判断をしておりますけれども、具体的にはその使用が行政財産の用途または目的を妨げないものである場合や、行政財産の効用を助長させる場合に例外的に一時的な使用の許可ができることとなっております。
このように行政財産の目的外使用の許可につきましては、その性質上、施設ごとの状況等により個別の判断が必要となりますことから、施設間の統一的な対応は難しい状況でありますけれども、使用に関するお問い合わせや手続に対する窓口での説明をわかりやすく行う、こういった対応に心がけてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。

○議長(小林隆利君) 柳原政策企画部長。
〔政策企画部長 柳原 渉君登壇〕

◎政策企画部長(柳原渉君) 私からはサントミューゼの芝生広場についてご答弁申し上げます。
サントミューゼの芝生広場は、交流芝生広場といたしまして、市民の皆様が自由に行き来し、使うことができる広場として開放しております。また、大ホールや小ホール等における有事の際の避難場所としての位置づけにもなっております。現在親子連れでのピクニックや散歩コースとしての使用、また学生によるサッカーやダンスの練習、学校行事等での集合場所等多様な使い方をしていただいております。
一方、多くの方に自由に使っていただく広場として開放しておりますことから、芝生広場のみを占有して使っていただくことはご遠慮いただいております。ホールの使用者が関連イベント等で使用する場合ですとか、昼食場所等としての使用については認めているところでございます。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、芝生広場を使用したいというご要望はこれまでもいただいておりますので、今後は育成と芸術文化の振興を基本理念に掲げるサントミューゼの設置趣旨を踏まえまして、市民の憩いの場としての使用はもちろんのこと、にぎわいの創出につながる有効な利活用について、ご要望をお聞きする中で対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

平成30年度6月一般質問通告内容

2018

初めての一般質問でした。関係部局と聞き取り調査の前に、何を質問するか、議会事務局に提出します。
この通告に伴い、質問内容により関係部局の職員との聞き取りを行います。
初の聞き取り、持ち時間約1時間のところ、2時間近くかかってしまいました。

-平成30年度6月一般質問 通告内容ー

[主題]市政について
[副題]上田市立産婦人科病院の特色について

(要旨)
(1)BFH認定あかちゃんにやさしい病院としての実践について

ア 母乳育児支援を特色としているが、妊産婦への母乳育児の意識づけをどのような考え方や手段で行っているのか。またそれによって妊産婦の意識は母乳育児に向かっているのか。

イ 母乳率などによって現状を把握し、その検証を経て、今後の実践の展開を具体的に構想するようなことは行っているのか。

ウ 母乳育児成功のための10箇条の中に、「母乳育児のグループを支援し、退院する母親にこのようなグループを紹介する」という一条があるが、市内の母乳育児グループは実際に機能してい るのか。

エ このような、先輩ママたちと交流できるような機会の提供は、積極的に行われているのか。
オ 母乳育児を志しても、どうしても母乳の出が芳しくない場合のケア(逃げ道)は用意されているのか。

(2)上田市立産婦人科病院と信州上田医療センターの連携について

ア 信州上田医療センターとの連携も特色であるが、転院の場合に、妊婦の医療やそれまでの指導などの情報が統一化されて、確実に伝達されることが安心なお産に不可欠である。その情報提供はどのように行われているのか。

イ 両病院の連携強化は、双方の出産育児支援と医療の分野をともに高める効果が見込めるが、実際の連携はそのような方向に向かっていのか。

[副題]お産から切れ目のない子育て支援について
(要旨)
(1)産後うつの予防、早期発見のための施策について
ア 予防、早期発見には産後2週目のケアが重要とされているが、この時期を捉えたケアのための施策は、実行されたり検討されたりしているのか。

(2)出産・子育て包括支援体制について
ア 平成28年度から、子育て世代包括支援を導入しているが、これまでの運営状況をどう自己評価しているのか。

イ 包括支援については、ひとまちげんき・健康プラザうえだにおいて助産師、看護師、保健師の連携によってワンストップで行われているが、このような機能を真田、丸子、武石地域においても整備することはできないか。

[副題]公共施設の利用について
(要旨)
(1)多様化する施設利用要望への対応について

ア 公共施設の中庭や芝生広場を利用してマルシェなどのイベントを開催したいといった、条例規則の想定を超えた利用要望が散見されてきているが、施設側の対応がまちまちと聞く。少なくともガイドラインを設定するなど、利用者視点に立った統一的な対応をとるべきではないか。

イ そのような観点からすると、サントミューゼの芝生広場は立地条件や規模から考えて利用価値が高い場所であるが、一般のイベント利用についてどのように考えているのか。

市議選出馬に向けて

みなさん こんばんは。
いよいよ明日から選挙が始まります。
市政へ挑戦すると決意してから、多くの支援者の方に支えられて準備をしてきました。

私の思いは
・みんなが笑顔で、安心して子育てができ、介護にやさしいまちづくり
・男女の役割を認め合い、支えあう男女共同参画のまちづくり
・上田の風土や資源を生かし、「健」「幸」が実感できるまちづくり
です。

初めてのことなので、戸惑うことも多々ありますが、明日からの7日間は全力で駆け回ります!!
私の大好きな上田市のため、地域を元気にするため、夢語れる未来を創るため、みなさんと一緒に考え、
いっしょに行動していきます。
皆さまのご指導、ご支援をどうぞよろしくお願いします。

さいとう加代美

皆さんへ

WEBでどのように活動を報告していいか、迷っている間に、いよいよ本番明日を迎えてしまいました。
その発信に迷っている間の思った事、そして出会ったことを綴ります。長文をお許しください。
(*勉強不足でWEB活動にものおじもしていました”(-“”-)”)

そして、皆さまから暖かい応援メッセージなどいただきおおきな力をいただいています。
ありがとうございます。力になります。

 

– 市政への挑戦を覚悟して –

1月31日(皆既月食の日)、覚悟を決めた7週間前でした。
ブラッドムーンを子供たち3人と見ながら「ママ決意をしたよ!」と伝えました。

この始まりは、昨年晩秋ごろ、丸子地域の女団連(丸子女性団体連絡協議会)会長、齋藤繁子さんらから「出したい人を送り出す選挙」を自分たちの手作りの選挙運営によって、市政に女性議員を送る出す挑戦をしていきたい。ぜひその挑みに共鳴してほしい・挑戦してほしいと、熱い想いを投げかけていただきました。
正直びっくりしました。そして、これほどありがたいことはありません。

自分としては、果たしてこの大役が務まるかどうか・・
自分はその器なのか・・
自問自答しました。
生まれて初めてかもしれません、これほど真に自らと向き合った時間は。

そして、「大好きな上田をもっとよりよくしたい」「子供たちに夢語れる上田届けたい」と強く思いました。
自分の経験を生かし、深く関われるのかもしれない。

「頼まれごとは試されごと」

私が皆様の少しでもお役に立つことができるのだったら、子供たちを3人育てさせていただいたこの地域に恩返しができるのだったらと、決意を固めました。

 

「人は覚悟を決めると、強くなる」
貴重な体験をしました。

同時に「市政に女性議員を送り出す会」を結成していただき、家族のありがたい支援体制、地元の海戸区の推薦、丸子とっとこ会のの推薦も整いました。

それから、この一か月
知らなかったことを沢山知りました。

今回このチャンスをいただいたからこそ、繋がれた大切な人、知れた活動が沢山あります。地域を回ると、新たな発見ばかりでした。お一人お一人のお話をお聞きすると、背中に一つ一つ想いを背負っていく自分、今の挑戦の重要を再確認する毎日でした。

いよいよ本番まじか!
今までの仲間と、そして、新たに繋がりの方々と、ひとつになって、市政へと挑戦します。

「笑顔で、明るく、一週間頑張ります」
どうかよろしくお願いします。

 

 

(今までの簡単な流れの覚書)
2月5日政治団体の登録手続き
リーフレット作り
2月8日事務所をお借りしました。

2月16日 事務所開き
2月25日「市政に女性議員を送り出す会」発足式
そして、いろいろな会合に顔を出させていただきました。
・海戸自治会班長会(事業報告・事業計画等)
・上丸子区総会
・丸子有権者同盟
・丸子消費者の会料理教室
・食生活改善推進員の活動への参加
・読み聞かせボランティアの会
・茂沢の歌の会
・宮脇の体操の会
・丸子とっとこの会会議
などなど、沢山の会に参加させていただきました。
皆さん、地域のために精一杯関り自地域を自分たちの力を合わせ作りあげていることもわかりました。

私も少しでも皆さんの活動をともにしながら、よりよい住みよいうえだであるように、頑張る決意しました。
まだまだ勉強。

さいとう加代美 ウェブサイト」を公開しました

このたび「さいとう加代美 ウェブサイト」を公開しました。

自己紹介や後援会のご入会フォーム、みなさんへのお知らせ、活動報告など、市政に挑戦する上での情報発信の場となります。

問い合わせフォームもありますので、ご意見・ご質問などもお送りください。

平成30年9月一般質問通告内容

質  問  主  意  書

  • 市政についての質問
    (副題) 上田市ブランディング支援事業について

    • 中小企業者が消費者や観光客等の印象に残る商品等の開発や販路の拡大に取り組むことで信州上田のブランディングを図り、地域産業の発展を事業の目的としているが、「信州上田ブランド」のブランディングにつながるものとして採択する際の判断基準は何か。
    • 既存の商品のブランディングは対象外としているが、理由は何か。また、市内にはブランドとなる可能性を秘めた資源がたくさんあるが、既存の商品をブラッシュアップして付加価値をつけるものは対象となるか。
    • 昨年度の実績として、予算額1,000万円に対して採択実績が5件、669万6,000円、そのうち実施額が320万8,000円と採択額の47%の利用にとどまった理由は何か。また、昨年度の事業における成果をどのように評価しているか。
    • 採択の基準として事業の収益性や継続性、顧客ターゲットの明確さなどが挙げられているが、審査を行う際にマーケティングやブランディングに関する専門家は参加しているか。また、顧客ターゲットの基準をどのように考えているか。審査の内容や結果は公開しているか。
    • 申請があったアイディアを担当部局だけでなく庁内連携で検討することで官民共同によるブランド化を目指すことはできないか。また、申請を行う際の市からのアドバイスや事業採択後のフォローアップを導入できないか。
    • 補助対象者は広範囲にわたっているが、どのような方法で周知を行っているか。また、事業としては、新たな商品等を発掘することを目的としているか、それとも、現に知名度のある商品等の魅力を高めることを目的としているか。
    • 今年度の補助金の申請状況はどうか。
    • ブランディング事業の今後の展開をどのように考えているか。特に、事業の拡大についてはどうか。
  • 事業者への支援体制と官民一体となった信州上田ブランドの創出について
    • 事業者が国の支援制度を利用する際に市として支援する体制は構築されているか。
    • 信州上田ブランドの創出に向けた市の体制や今後の取り組みはどうか。また、日本商工会議所が主催する「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」等との連携はできないか。
    • 販路拡大のために展示会への出展に対して補助を行っているが、信州上田ブランドの創出につなげることはできないか。

 

(副題)温泉を活用した健康づくりについて

    • 温泉を活用した健幸都市推進事業の実態について
      • 上田市は別所温泉や丸子温泉郷など個性豊かな温泉を持つ温泉都市であるが、「健幸都市上田の実現」に向けて、上田市の健康課題である糖尿病の予防や血糖値の改善、健康寿命の延伸や介護予防(フレイル予防)などのために、温泉や公共の温泉施設を活用した取り組みを行っているか。
    • 温泉を生かした健康づくりに関する協定について
      • 平成28年に市は日本理学療法士協会や環境省と「温泉を生かした健康づくり」に関する協定を締結したが、現状と今後の展開はどうか。
    • 観光事業と健康事業の連携による温泉を活用した予防医学の推進
      • 温泉を活用した健康増進に向けて、観光を所管する部署と健康づくりを所管する部署の連携により取り組んでいる事業はあるか。
    • 健康幸せづくりプロジェクト事業について
      • 6月補正予算では健康幸せづくりプロジェクト事業として鹿教湯温泉「健康の里」推進事業補助金を計上したが、事業の進捗状況と今後の展開はどうか。

 

(副題)平井寺トンネルと三才山トンネルの無料化に伴う安全対策について

    • 生活環境の安全対策について
      • 8月25日の平井寺トンネルの無料化により交通量が増加し、沿線の危険性が高くなったと予測されるが、県で行った調査をどのように捉えているか。また、2年後の三才山トンネルの無料化に向けてどのような安全対策を行うか。